IMCO yfa stream line No.4000(iron) イムコ イーファ トレンチライター
- 2017/11/07
- 17:47

1934年製。
IMCO yfa stream line No.4000 (iron)
zippoの最初期のものと同じぐらい古いオイルライターを弄びながら思う。
どんな人に使われたのだろう。
どんな時代を見てきたのだろう、と。
古いものを手に入れたときは大抵そんな空想をして遊ぶのだけれど、正解など解るはずもない。

刻印はmade in Austriaである。
1934というと、ドイツではヒトラーがいる頃で、
ヨーロッパでは反ファシズムが叫ばれていたあたりだ。
アメリカはルーズベルト大統領。
日本では東郷平八郎とかか。
インドのガンジーもこの時代だったはず。
そういう時代に生まれて、2017年の現在である。
これを呉れた友人はスウェーデンのフリーマーケットで買ったと言っていた。
IMCO yfaはebayあたりを覗くとちょいちょい出品されているから
そういうところ経由でスウェーデンに流れ着いたのかもしれないが、
友人が二足三文で手に入れたってことを勘案すると
ebay経由でという線は
ジャンクであったことを勘定に入れても薄いかもしれない。
なにせ、僕が愛用している真鍮のyfaが
2017/11/7現在で€250.00、
円に換算すると30,000円オーバーで出品されていたりもするのだ。

何を以って価値とするのか。
このトレンチライターにある価値が何なのか。
単にマニアの間で高騰しているだけなのか。
そういったところは全くわからないのだけれど
専門店でもオークションサイトでも高値なのは事実である。

とりあえずは、時代と国を跨ぎながら21世紀の世の中まで旅し続けてきたことに敬意を表したい。
鉄製だから、真鍮よりも劣化は激しいはずなのだ。
灯油に漬け込んで汚れを落としはしたけれど、
得体の知れないオイル的な何かがこびりついていたのが幸いしたらしく錆びはほとんど無い。
疵はいたるところにあるが、凹みも無い。
新品の艶はもう想像すら出来ないけれど、
80年間のエイジングとしては上等なんじゃないだろうか。

個人的には、いくつかのzippoと愛用の真鍮yfaがあるから扱いに迷うけれど、
ポケットに突っ込むライターは気分次第で決めてるわけだし、まぁいいか。
幸い禁煙の予定も無い。

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