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修繕するとき

修繕しているとき僕は潜っている。

何に潜っているかというと
対象物や過去という時間であろうか。
こんなふうに表現すると
年甲斐もなく厨二病ぽくてアレですが、
でも間違っちゃいないように思うのだ。

使い方を想像する。
何回も何回も
それを使う時の動作や所作をトレースする。
よく触ったり動かしたりする部分、
あまり触られない部分。
自分がそれを使う動きを軸にして
キズや歪みを照らし合わす。
何回も何回も。

古いものなら主人の代変わりもあったろう。
どの御主人が当のキズや歪みを拵えたのかはわからない。
けれど、今までの扱われ方がなんとはなしに感じられる。
その大概が誤解だとは思うけれど
想像を巡らせるのは愉しいのだからしょうがない。
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ボルトや螺子の潰れ具合。
ネジ山の磨耗。
タンクやフレームの凹みや歪み。
表面の疵。
再塗装の跡。
代替パーツの利用。
そういう痕跡を見つけてしまったらもう駄目で、
ついつい深く潜ってしまう。

螺子など、金属製ではあるけれど、
力加減を間違えるとすぐに滑めてしまうし、ボルトなんかもそう。
稼動部など使用に際して動かすものならいざ知らず、
しょっちゅう嵌めたり外したりしないところに
工具を当てた履歴があると
そこにある物語を発掘したくなってしまう。

ランタンのタンク底部の縁や面。
そういった部分に小傷や当りが多いなら、
元のご主人は地面によく直置きをしていたのかな
などと勝手な想像を巡らせる。
バーナーも、
スピンドルにハンドルを挿す部分や
ポンプカップの留金なんかで
使用頻度を想像したり。

そんな潜行の最中だと、
家族からは放心してるのか
集中してるのかわからない。
なんて笑われる。


主観ではあるけど、
何十年も使われ続ける道具は稀だと思うのだ。
特に、僕が此処で挙げるような野遊び系の道具なんて
日常使いじゃないわけだし、
人のアウトドア熱も一過性のものだって思っている。
継続的にずっと使われ続けたものなんてほんの一握りで、
大抵は、使用期間<保管期間ってものばかりだろう。
そんななかで、使われた跡が随分と見て取れるものに出会うと修繕にも熱が入る。
また昔のように動かしてやっからな。
そんなふうに思う。

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