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optimus No.111 -rusty burner-(オプティマス 111)

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思いのほか風景に融け込むのは
歴史が刻まれてるからだろか?
笑っちゃうぐらい土やら草やらに馴染んでるoptimus No.111である。

最近まで僕のものではなかったし、
道楽亭に来た時は、
赤茶けたどうしょうもないぐらい錆塗れのオブジェだった。
けれど、燃焼に関わる機関は真鍮だから錆とは縁がないわけで、
多少の手入れで現役復帰なのである。
筐体のほうも洗ってしまえば
むしろ塗装剥がれ、煤、錆、歪み、etc...が入り混じった貫禄ある風体。


赤茶けた錆だらけの容貌は
いつの頃からか野ざらしに近い状態で放されてしまったのかも、
なんて想像がされた。
でも、スピンドルの先端や螺子山にはそれなりの磨耗も見られるし、
筐体内の煤の固着、そして五徳の歪みなんかにゃ
随分と使われてきた履歴が見える。
筐体表面に凹みが無い割に、
塗装が良い具合に禿げているのも
いろいろ想像が膨らんで愉しいところだったりする。

約60年間新品同然のまま使われているoptimus No.111があったら僕はきっとビビる。
1回火を点ければ底面が熱でやられる造りである。
煮炊きの滓や汁が底に溜まる造りであるし、
底面は直に接地する造りでもある。
蓋が全開しない分、ちょっとバランスが危ういとこも愛嬌か。
そういうところをもってるから、
使えば使った分だけ履歴が積み重なっていくはずなのだ。

そんな視点で眺めると、この111は、
ある時期しっかりと連れ出されてきたんだろう。
元の持ち主は、今なら8、90歳だろか?
此の国の人なのか、彼の国の人なのかはわからない。
どこの野を遍歴したのかもわからない。
でも、野に連れ出され、
たくさんの風景に溶け込みながら今ここまで来たのだろう。

元の持ち主がソロ好きだったのか、
それとも仲間と一緒だったのかもわからない。
けれど、誰ともずっと交流しないまま野遊びするなんてこともまず無いよね。
だからきっとこのNo.111は何人もの人とも会ってるはず。

そういう歴史がこのoptimus No.111を作っているんだろうな。
そんな正解のない想像で愉しめるから
僕は古い道具が好きなんだ。

幾人の先代がいるのかは知らない。
僕が妄想する物語なんかはなくて
実はただ放置されていただけの物やもしれん。

でも、新品然とした古道具はどこか嘘くさくて苦手だけど、
こいつみたいなのって僕は好きである。
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