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max sievert AKP 2/L《Soldering iron》1937年頃のブロートーチ若しくは半田鏝

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握って伝わるのは、剛健な質感。
レジャー用の火器とは使われ方が違うからなんだろうか。
鋼材は分厚く、そして重い。
職人や工人向け、
さらに日常使いとしての道具なので
各部品の強度がハンパない。

いや、昔のアウトドア火器だって、
今の物に比べたら鋼材も良質だし、頑丈さだって上をいく。
そんなヴィンテージと比べても、
段違いであり桁違いの頑健さ。
SUVと重機。
そのくらい違う。

max sievert AKP 2/L。
Soldering iron。
所謂、半田ごて。ではあるけれど、
先っちょさえ外して仕舞えば
blow lampである。
野遊びに持ち出すなら
奇をてらってバーナー的に使ったり、
特に悪天の日の炭火熾しなんかに役立ったりするだろう。

こんなふうに書くのも、
このAKP 2/Lの修繕の見通しが立ったからである。
逆止弁のPIPやら、フィラーキャップのパッキンやらも作ったし、
機関内部のスラッジも剥がして開通させた。
細かい不具合も追い込んで修正したので
きっと点く。

と、手間暇のかかる大仰な作業のように書いてはみたが、
日常のメインテナンスが楽に出来るような発想で作られているらしく、
アウトドアバーナーの比じゃないくらい
分解清掃は楽である。
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tilley pl53と同じようにポンプシリンダーが抜けるから
逆止弁も専用レンチ無しで外せてしまう。
基本、モンキーレンチとマイナスドライバーがあれば全バラしできてしまう。
(全バラしして分かったのは
クリーニングニードルまで仕込まれてたってこと)
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燃料はガソリン。
world wide web空間には灯油説も散見されたが
どこも全て「点火はしていません」
もしくは「ジャンク品としてお考えください」的な口上が目に付くので
微妙に眉唾モンの情報ばかりである。
そんなふうではあったのだけれど、マニアックなblow lampのサイトを見つけたので
そこの情報に縋っておいた。

ワクワクドキドキしながらシリンダーにガソリンを入れる。
余熱皿のアルコールに火を付ける。
(ここは少しだけポンピングして燃料をニップルから滲ませ、そこに着火して余熱でもありなんだろな)
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ガソリンが気化して、
ガスの香りが立ち昇ったあたりで
コックを少し開けて気化ガス噴出。
そして、点火。
ちょっと咳き込むように火が上がるけど、まぁ問題ない。
その後、機関に熱が充分籠もってガスが良き具合に出来るまで暫しこの状態をキープ。
いきなり激しく圧を送ると気化しないままの液体が滲んで厭なことになってしまう。
だから、頃合いを見乍、ちょっとずつポンピングする。
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最初は炎の塩梅がわからなくて、
60mmくらいの火で腰が引けていたのだけれど、
最終的にはコックをほぼ全開、圧も充分にかけてみると
200mm以上の火焔でも安定してるんで吃驚。
点いて仕舞えばどうということもなく、
ローラーバーナーよりも豪快なジェット音を響かせながら
ちょっと感動的な青い炎が轟々と上がっている。
ふと、『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲のイメージが浮かんで、自分の古さに苦笑したりしつつ
復活したblow lampをつぶさに眺める。
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火力が凄いので握れないくらいの温度になるのかと思いきや、
柄となっているシリンダー部はほとんど熱くならない。
半田ごてなんだから握り続けられる構造になっているんだと
遅れ馳せながら当たり前のことに気付く。

握って作業するも良し
備えられてる脚を立てて、置いて作業するも良し。
思いの外、面白い火器である。


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