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lamp stove(謎のランプストーブ)




まぁ、のんびりしてください。
急ぐのも何ですから。
そんなふうにきっとコレに言われる。

点くかどうかも分からない。
治せるのかも現状未定の火器。

大袈裟に言えば1800年代、
若く見積もっても1920年代くらいの物らしい。
丁度、ケロシンプレッシャーストーブが産声を上げた年代あたりの。
「火器」だなんてざっくり言ったけど、正式な名前は“lamp stove(ランプストーブ)”である。

当時の便利道具のひとつで
ランプとしても使えるし、
調理ストーブとしても使えるし、
アイロンを加熱するヒーターにも使えるし、
という、当時は仕事を任されることの多かったもの。

鋳鉄製のでっかいキッチンストーブが
据付けられてるイメージのあるアメリカの家。
だけど、それと並行して
それぞれのメーカーが作ってた小型のストーブが此れ。
たぶん、開発発想は今の卓上カセットコンロと同じ。
「さくっと使える火器欲しいっしょ!?」
「薪とか炭とか大変だし」
「ランプのチムニーで湯沸かすと倒れんじゃん」
そんなやりとりがあったかどうかは知らんけど、
でも気軽に点けられて気軽に消せる火器って
当時は好まれたんじゃないかな、って思う。
ちょっと鍋やろうぜ、とかいう時に使うし、
ランプ代わりにも使うし、
リビングやママの部屋に置いてアイロンを加熱したり、っていう役目も任されてた。
所謂、優れもの。当時は、って限定が入るけど。
ま、熱帯になりつつあるニッポンでは、一年中使うなんてことは狂気の沙汰かな。

そんな、“抽象化すると火器”的な奇天烈な道具が此処に来たなら、なんとかしたくなってしまうのが酔狂人ってもんでしょう。
そんな気分から様子を伺うと
ハンドルが回らない。
ウィックが片っ方無い。
ネジの固着してて滑めそうな感じ。
水分の飛び切った油が長年の埃と混ざって外殻を作ってる。
タンクの蓋もないし、中は錆。
ガラス不在。

幸い、タンクの鋳鉄は割れてない。多分。
チムニーの薄板も多少手を施せばこのまま使えそう。
蓋もガラス窓もどうにかなる。
ウィックも取り寄せられるっぽい。

たぶん、治る。
ま、治すなんて大仰なことでもないか。
ちょっと弄るくらいだな。
プレッシャーストーブみたいに圧力と噴出が要る造りじゃあない。
至って簡単簡便な造り。
別所ランプやフュアハンドみたいな火口である。
物騒に言えば火炎瓶、可愛く言えばアルコールランプやキャンドルと同じだ。
燃料を芯が吸い上げて灯すってだけの
大火力とは無縁の自然な造り。
ハンドルが回らなかったらそれなりの修繕にはなるんだろうけど、
そこは今後のお楽しみである。

でも。
まぁ、のんびりしてください。
急ぐのも何ですから。
そんなふうにコレに言われるんだ、きっと。

人の作為で炎を造形しようっていうプレッシャーストーブとは違う、
ただオイルを吸い上げて灯すっていう自然寄りのコレだから、
きっと擬人化したら、のんびりぽわんとした人だろうし。

ま、のんびりやるさ。

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